2013年3月22日金曜日

7室木星の実際

7室木星にまつわる変わった経験が多いので、
何度もテーマに取り上げてしまう。
今日も1つ。



世の中には、
理解を越えるレベルで他人から嫌われてしまう
“嫌われ者の申し子”のような者が
ときどきいる。

あれは小学生の頃だった。

生徒数が1,000人を超える中規模の学校だったが、
その中にも、生徒達から嫌われに嫌われている問題児 M がいた。

Mは先生からも嫌われていたのか、
先生から八つ当たりまがいの行為を受ける事もあった。
少なくとも、教員がMを弁護している場面は見た事が無い。

そんな環境の下、
問題児Mの嫌われ情報は、
学年の垣根を越えて学校中に伝播していった。

生徒の誰かがMを指差し、別の子に
「あいつの事しってるか?あいつは悪いやつだ」
と教えていく。

私がMの事を初めて知ったのも、
親友にそうやって教えられたからである。

やがて学年が進み、
ある学年で、私とMは同じクラスになった。

相変わらずの暴れん坊で、一匹狼。
毎日のように数人に取り囲まれてケンカをしていた。
「ああ、またやっているな」という感じで、毎日、毎日、同じ事の繰り返しである。

Mは乱暴なだけでなく、身なりもあまり綺麗でなかった。
それで、女の子たちは格別にMを嫌っていた。



で。



ここからが良く覚えていないのだが、
私とMは何かの拍子に同じ班になったらしい。
(クラスの中でも、いくつかのチームに分けられる。それが「班」。)

私とMは、やがて隣り同士の席に決まったので、
いつも会話をするようになった。

Mはすっかり私になついてしまい、
事あるごとに話しかけてくるようになったが、

人なつっこく話しかけて来るだけで、
私に何か嫌がらせをするとか、乱暴をするとか、不潔であるとか、
そういう事は何も無かった。
私の前では機嫌もよく、問題がないクラスメートの1人であった。

他の子達は以前と変わらず
ひどくMを嫌っており、
ささいな事でMを釣るしあげてはケンカをしたり、揉めたりしていたが、
そんな日であっても、
私と会話をしている時のMはいつもニコニコ、
八つ当たりをする事さえ全くない。

そんなMを見て私は、
「何てタフなヤツなんだ」と痛く心服していたのだが、

後から思い返してみれば、何て事はない。
実によく木星7室の現象が現れている。
最たる事例の1つだったかも知れない。

7室木星は、相手を木星に仕立ててしまう(無意識に)という事だ。
何も、木星的な相手がこちらに近寄ってくるという訳ではなく、
近寄ってきた相手をこちらが木星的な気分にさせてしまうという事である。

長年私は、Mの事を思い出すたびに
「あいつは大物だったな」と思っていたが、
多分Mを大物のようにさせていたのは私なんだろう。

余談だが、
たった一度だけ、

Mが私に対して、わずかに乱暴な言動をした事がある。
その時私は
Mがどうかしてしまったのかと思い、ポカーンとして何も言わなかったが、
Mは、そのたった一度の自分自身をひどく恥じてしまったらしく、
それ以来、学校ですれ違っても全く近寄って来なくなった。

街ですれ違っても、下を向くようにして話しかけてこず、

目が合っても他人のフリをして去っていく。

パッタリ 交流は途絶えた。